「おうち英語」1年目の取り組みで知ったフォニックス。
今回は、おうち英語を進めていくなら知っておきたいフォニックスについてのお話🌼この記事で
- フォニックスって何?
- フォニックスができるとどうなるの?
- どうやってやるの?
という疑問が解決します。
>>>フォニックスの具体的な取り組みを知りたいという方は⇒【子供のフォニックス】見せるだけのYoutube~しっかり学ぶ教材まで♪
>>>おうち英語って何?⇒小学生からの英語でも間に合う!「おうち英語」の全体像
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「おうち英語」で最終的に到達したい目標の1つは
子どもが自分でたくさん英語の本を読むようになること
読み聞かせをしているだけで自然に英語を読めるようになる子もいますが、そうでない子もいます。自力読みに向けてフォニックスを知っておくと後々役に立ちます🌷
私は2015年に英語教室の先生に混ざってJolly Phonicsのトレーニングに参加しました。その知識をもとにお話しします
※この記事の数値などはJolly Phonicsの知識に基づくものです
フォニックスって何?
フォニックスの概念
フォニックス:文字と音の関係のルール
正しく読み書きし、正しく発音するためのルールのことです
フォニックスはもともと英語圏の子どもたちに読み書きを教えるために開発されたものです。
フォニックスを学ぶ事で
- 初めて見た単語を読むことができる
- 聞いた単語のスペリングを予測して書くことができる
というメリットがあります。
具体的にどういういこと?
アルファベットには名前以外に読み方があります。
アルファベットの名前?読み方?どう違うの?
日本の学校ではアルファベットの名前しか学びません。だれもが知っている呼び方「エー、ビー、シー」です。アルファベット読みとも言われます。
でもアルファベットには名前「エー、ビー、シー」以外に読み方があるんです。
それがフォニックス。「アブクド読み」とも言われます。
「アルファベット読み」と「フォニックス」を比べてみます。
フォニックスを日本語表記するのは難しいので、なるべく近いカタカナ表記にしています。
このフォニックスを身に着けることで初見の単語を読むことができ、より通じやすい発音になります。
フォニックスを始める時期
日本でもお子さんがひらがなの読み書きを始めるのは、4,5歳くらいですよね。
正式には小学校1年生の国語の授業で、まずひらがなを習います。
フォニックスも同じでイギリスの小学校の国語で一番最初にフォニックスを学びます。
『日本語で「ひらがな」を読み書きできなければ、その後の国語が先に進めない基礎中の基礎』
であるのと同様に
『「フォニックス」も英語を習得していく上で基礎中の基礎』と考えられている
という事です。
こちらは海外の幼稚園の様子。フォニックスの教え方の一つJollyPhonicsに取り組んでいる様子です。Jolly Phonicsはお話、ジェスチャー、歌を使って教えるので幼い子も楽しく取り組めます。
4歳くらいなら歌とジェスチャーで楽しく、6歳くらいならワークも並行して始めるとよいでしょう。もちろんお子さんがやりたがれば4歳でもワークをしながらでOK!
小中学生から英語を始めた場合はすぐにフォニックスを学んでもOKです🌷高学年や中学生以降でも効果がありますよ
フォニックスを学ぶ時期のオススメは小学3年生でローマ字を学ぶ前です。大人になってもフォニックスの意味があるので高学年、中学生はも学んだ方がいいのですが、ローマ字とフォニックスを同時期にすると子供は混乱しがちです。
フォニックスっていくつあるの?
アルファベット毎にフォニックスがあるなら26個覚えればいいの?
th、sh、qu等アルファベットを2つ組み合わせた音もあるから基本のフォニックスは合計42個あるんです
基本の42個を覚えればばっちり?日本語の50音より少ないね!
残念!実は42音は基礎でその先があるの
フォニックスの基本音数は42。それを終えると『同音異綴り(Alternative spellings)』約 20 種類と『ひっかけ単語(Tricky words、Sight words)』72 個を学んでいきます。
seeとsea、weekとweakのように“ee”と“ea”は、音は同じなのにつづりは違う。
oilとboyのように”oi”と”oy”も、音は同じなのにつづりは違う。
このように音は同じなのにつづりが違う文字のこと。
フォニックスの規則から外れた「例外的な発音をする単語」。視覚(sight)で音を丸暗記するしかない単語という意味。
少し難しい話になっちゃったけど、基礎の42音を学ぶだけでも違うから安心してくださいね
42音も無理!そんな方でも動画を見せるだけなら始めやすいです。
>>>【子供のフォニックス】見せるだけのYoutube~しっかり学ぶ教材まで♪
フォニックスを学ぶとできること
初めて見た単語を読める
pancklって読めますか?
え、初めて見る単語…
ですよね。私が作ったアルファベットの羅列です。フォニックスを学べば、このアルファベットの羅列でも読むことができます。
つまりフォニックスを学ぶことで初めて見た単語を読むことができるようになるのです。
発音が良くなる
大人でも発音が改善するといわれているフォニックス。
理由は、1つ1つの正しい発音を知ってから単語を読み上げるから。
カタカナ発音に比べきれいな発音になります。
一生懸命耳で聞いてリピートしたり、辞書を引いて発音記号を見て丸暗記するより、簡単に正しい発音が出せるようになるのです。
ただ「おうち英語」を3,4歳くらいまでに始めていれば発音はもともと良いので、小学校中学年以降からの英語学習者のメリットです。
単語を暗記しなくていい
すべての単語を暗記しなくていいわけではありません。
ただ、初めての単語も音を聞いただけでスペルを予測できるようになるので、単語の暗記量を減らすことができます。
私がトレーニングを受講した日本のJolly Phonics第一人者山下先生のHPに明記されています。
従来丸暗記に頼っていた英単語の綴りも、昨今ではフォニックスの技能を身につけることで、その暗記量を大幅に(7 割程度:注)減らすことができるようになっています。
引用元:「イギリスの学校 と シンセティック・フォニックス」
大人ならスペルが予想できることで辞書が引きやすくなります。
フォニックスだけでは足りないこと
読めるが意味を理解しているわけではない
この記事内のフォニックスを学ぶとできること「初めて見た単語を読める」で例に出した「panckl」のように、意味のないアルファベットの羅列も読めます。
言い換えれば、フォニックスは「読むこと」に特化したものです。読めるからと言ってその単語の意味を理解しているわけではありません。
単語の意味をとらえていくには、多読を並行して行っていくことになります。
”両方は取り組めない”なら、ひとまず多読を優先しましょうね
>>>多読について:小学生から始める英語は多読で決まり!
例外がある
この記事内「フォニックスっていくつあるの?」の項目で示したように、フォニックスの基礎音数42音の次は
『同音異綴り』約 20 種類と『ひっかけ単語(Tricky words、Sight words)』72 個を学んでいきます。
しかも、それで100%読めるわけではありません。
中学校の教科書を例に出して言えば、42 音で読める単語は約 30 %*にとどまります。しかし、同音異綴りとひっかけ単語まで学習した場合は約 70 %*にまで上がるのです。
引用元:「イギリスの学校 と シンセティック・フォニックス」
ここまで学ぶと読めるようになるのが70%。
この70%という数字、人によってとらえ方が違うと思います。
ただ今までの英語学習者が100%暗記に頼ってきたことを考えると70%は大きいといえます。
フォニックスの学び方
残念ながら今の日本の公立学校の英語教育ではまだフォニックスを取り入れていません。
フォニックスを教えるには先生も学ぶ時間が必要ですし、今の授業時間に取り入れるには今ある何かを削らなければならず、今後も公立校で取り入れるのは難しいと思われます。
ですので、お子さんに学んでほしい場合は家庭か英語教室などで対応することになります。
基礎だけで42個だよね?自分で教えるのは無理!
42音はJolly Phonicsの場合なんだけど、すごく楽しく覚えられるから大丈夫。見るだけ勉強になるYoutubeもあるから始めやすいところからでOK!
今は家庭ですぐに始められるYoutube、楽しく学べるサイトなどたくさんあります。
具体的な取り組みは⇒【子供のフォニックス】見せるだけのYoutube~しっかり学ぶ教材まで♪
フォニックスと自力読みでの多読
どちらもできないなら多読を優先しましょうとたびたびお伝えしました。
しかし、当然ながらフォニックスと多読は別々のものではありません。
多読をよりスムーズに進めるためのフォニックス🌷
読み聞かせや動画を楽しむ程度で自然に読み方を習得していく子もいます。
読むのにちょっと苦戦しているな、という子はフォニックスというルールを知ることで正しく読める単語が増え自力読みにつながります。
また自然に自力読みを始めた子でも、高校大学と進むにつれ難しい単語に出会ったときにフォニックスに助けられることもあります。
普段の動画や読み聞かせの本にフォニックスのものを取り入れる程度でいいので一通りやっておくことをオススメします。
家庭で1つ1つ教える場合、個人差はありますが5,6歳ころになると子どもの理解力も上がっていて教えるのが楽です。
自然に読み始める子はもう自力読みを開始しだす年齢でもあります。
また小学生以降から「おうち英語」を始めた場合は、理解力がある事と発音の改善のため多読と並行してフォニックスを取り入れる価値は大きくなります。
フォニックスを取り入れよう!
- フォニックスは”英語の読み書き”を助けてくれる
- フォニックスで英語を「読める」≠「理解している」
- 意味をとれるようにするためには多読との併用が大切
- 歌、動画、サイト、本など家庭で取り組む方法はたくさんある
- 読み書きが苦手な子には特に有効
- 小中学生などの英語学習にも有効
🍀動画を見せるくらいから始めて、親子で一緒にフォニックスを学びながら自力読みにつなげるのもヨシ
🍀「フォニックス面白そう」と思えば、パパママががっつり教えるのもヨシ
🍀オンライン英会話スクールで教えてもらうのもヨシ
「おうち英語」の取り組みで全員が全く同じ道ということはありえません。
お子さんの好み、家庭での予算、かけられる時間、それぞれです。
フォニックス一つ取っても色々なアプローチがあります。
あなたの「おうち」に合った形で取り入れていきましょう🌼
関連記事:【フォニックス決定版☆Jolly Phonics】お金と手をかけずに教える方法